佐鳴湖の生き物たち

ウォーキングで出会う生き物たちが、佐鳴湖について教えてくれます。
写真から佐鳴湖の風景の色と、生き物の体色の秘密に迫れればと思います。

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鳥たち
佐鳴湖は日本でも有数の野鳥の宝庫です。
オオヨシキリ
五月初旬、うるさい程の鳴き声が聞こえるので見上げると...
うっかり見落としそうな姿をしています。
アオサギ
立ち姿もいいけれど、飛び立つ瞬間がカッコいい。
大きな鳥にもかかわらず、湖面すれすれに飛ぶ姿は見つかりにくく、まるで忍者のようです。
体色が湖の色に近いケースです。
モズ
枯れ枝に獲物を突き刺して固定することで有名ですが、自身も枯れ枝に似せた体色になっていることが分かります。
ムクドリ
こちらも枝に似せた体色ですが、くちばしと脚が派手な黄色なので見つかってしまいました。
キジバト
比較的人になれている鳥ですが、枯れ草の上では見事な保護色です。
アオジ
スズメとほぼ同じ大きさですが黄緑の羽毛と縞模様が特徴です。
右の草むらに入られると見分けがつかなくなります。
トビ
一本だけ高い杭があると思ったら...
普段は上昇気流に乗って上空を舞っていますが、時々降りてきて猛禽類らしい鋭い風貌を見せてくれます。
植物たち
植物のおかげで他の生物が生きられます。
人も例外ではありません。
雑木林の秘密
佐鳴湖の水際近くには雑木林が点在しています。実はこれらの雑木林は昔からあったものではなく、ここ20数年以内に人の手によって植林されたものなのです。
旧来の石の護岸で囲まれた佐鳴湖の湖岸を、浚渫した際の泥でなだらかに覆い、風で泥が飛ばないよう芝生を張り、その上に多種多様な苗木を植えました。(おそらく宮脇方式)
10年も経たないうちに、立派な雑木林になったのには驚かされました。

雑木林の多様な植物群は、それぞれの植物を「すみか」とする、さらに多様な生物を育てています。
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虫・小動物
水の存在が生態系を驚くほど豊かにしています。
ヒグラシ
夏もそろそろ終わりかな、かな、かな。
鳴かなければ見つかりにくいのに。
ハグロトンボ
羽を透明や緑色にする仲間が多い中、思い切って黒くしたのはなかなかいいアイデアでしたね。黒い葉陰と区別がつきません。おまけに葉が風に揺られるように、ゆっくりヒラヒラと飛びます。
タイワンリス
樹皮の色に似ているので気が付きにくいのですが、「ギチギチ」と大きな鳴き声の持ち主です。外来種で、今の浜松城公園に動物園があった頃、逃げ出して繁殖したとの話もあります。
水辺の生物
佐鳴湖は浜名湖を介して海と繋がった汽水湖です。
海の魚も見ることができます。
コイ
初夏、新川河口の「であい橋」付近では産卵のために集まるコイが見られます。
数十センチはある魚にも関わらず意外と見逃してしまうのは、川底と同じ色をした体色のせいです。
サワガニ
段子川河口の濡れた石の上でちょとお休み。大きめの個体でも、石の色や凸凹をよく真似ているので、少し動くまで気付きませんでした。
ハクレン?
時々、湖岸に1m程の大きな魚が死んでいるのを見掛けます。戦後、佐鳴湖に放流され、そのまま大きく成長したハクレンと思われます。生まれた場所でしか繁殖しないため、佐鳴湖のハクレンはすべて大型で、しかも今後は減る一方と聞くと、人間の都合に翻弄された悲しい魚の名前に聞こえます。
人々
佐鳴湖を利用し、他の生きものと共生している生物。
話せるので、佐鳴湖について教えてもらえます。
捕食される心配がないため、体色は色とりどりです。
水上人
佐鳴湖が通勤路なのでしょうか?
スーツにネクタイ姿でした。
バランス感覚に富んでいるようです。
釣り人
静かに釣糸を垂らし、魚を獲ります。
食べずにすぐに逃がすこともあり、
その目的は謎に包まれています。
奏で人
ハーモニカという楽器を巧みに操り、昔懐かしいメロディーを奏でます。まわりの鳥たちも鳴くのをやめて、聞き入っているようです。
4足歩行人
最近目にするようになった新種の人々。
なぞなぞで旅人を苦しめた、あのスフインクスも予測できなかったことが今、起きているようです。